スピリチュアルな世界に浸れる東寺

京都のお寺

京都の玄関口、JR京都駅より少し南側に、
京都の象徴のような塔があります。

これが教王護国寺、通称東寺の五重塔です。
京都駅より、徒歩では少し歩きますが、
街並みを見ながら歩いてみるのもいいでしょう。

平安遷都後の796年に建てられた当時は、
平安京の正門である羅生門の東に位置していたため
東寺と呼ばれるようになりました。

対になる西寺というのも当時はありましたが、
現在は残っていません。

823年には弘法大師空海が真言密教の根本道場となり、
長い歴史の中では何度も落雷や火事に見舞われましたが、
その度に再建され、今にその姿を伝えています。

現在ある五重塔も1644年に徳川家光によって
再建されたものですが、木造塔としては
日本一の高さ(55メートル)を誇っています。
多くの震災にも耐えた雄大な佇まいには、
日本古来の建築技術の高さを改めて感じさせられます。

東寺の一番のみどころは、講堂内の仏像群です。
講堂内部に静かに立ち並ぶ21体の仏像は
見る者を圧倒する存在感を放っています。
立体曼荼羅(密厳浄土の世界)と呼ばれ、
平安時代前期の密教彫刻を代表する傑作揃いです。

中央の五知如来、右側の五大菩薩、左側の五大明王と
それを取り囲む帝釈天や梵天といった仏像は
国宝級の貴重な物ばかり。

中でも不動明王を中心とした五大明王の前に立つと、
大人でも足がすくむような姿に圧倒されます。
慈悲の心だけでは救えない人は、怒りをもって救うという明王の姿です。
恐ろしい形相ですが、これも人を救おうという慈悲の一つの形なのです。
人間世界の様々な問題についても考えさせられます。

東寺には、このほかにも春と秋に一般公開される宝物館があり、
千手観音立像や兜跋毘沙門天立像は大人気ですから
このシーズンに訪れるのなら必見です。

特に春は、近年移植された素晴らしい
しだれ桜も見られるためおすすめです。
東寺周辺には高い建物が少なく、境内に一歩踏み入れば
現代からタイムスリップしたような風景です。
五重塔を背景にしだれ桜を見れば、
日本に生まれて良かった、とつくづく実感出来そうな
素晴らしい眺めです。
まだ桜の名所としては穴場とも言えるので、
ゆっくりと鑑賞出来るのも嬉しいところです。

拝観料 500円~800円
(季節によってかわり、諸堂の参拝は100円追加)

地元の人には「お大師さん」と親しみを込めて
呼ばれている東寺は、毎月21日に開催されている
「弘法市」も有名です。

骨董品から日用雑貨まで色々な露天を見るために、
わざわざ遠方から来る人も多いとか。
掘り出し物を見つけに行くのも楽しそうです。

 

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